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ボラティアマガジン 2011年07月30日

岩沼市災害ボランティアセンターを訪れて

被災地の現状・ボランティアの実情を知るため、宮城県岩沼市の災害ボランティアセンターでお話を伺ってきました。今の岩沼市はどうなっているのか。これからどうしていくのか。そこで伺ったお話は、改めてボランティアについて考えさせられるものでした。


ライター:横山拓馬
所属:早稲田大学大学院 修士2年
活動時期:2011年7月10日
活動内容:宮城県岩沼市災害ボランティアセンターの取材
 

岩沼市災害ボランティアセンターは、ボランティア受付の窓口

はじまりは現地の中学生。その後ゴールデンウィークまで地元の大学生が中心に活動し、7月現在は地元職員さんが組織を動かしています。毎朝ボランティアをしたい方々が並び、その日の活動を振り分けています。また、このボランティアセンターの特徴として、午前2時間、午後2時間と活動を分けていることもあり、半日での参加や無理のないボランティアができるよう配慮されているように感じました。今までは泥かきに集中しており、市内の約7割は泥かきを終えられているようで、これからはメンタルの面で支援も行っていく方針でした。また、毎日ブログにて情報発信をされておりますので、興味のある方はこちらのサイトも御覧頂けたらと思います。

注)2011年8月1日からは名称を「岩沼復興支援センタースマイル」と変更し、活動を継続されています。

 

震災に遭っても明るく振る舞い、楽しむ現地市民の強さ

実際に岩沼市災害ボランティアセンターを訪れて最初に感じたことは、みんな笑顔で元気に活動していることでした。職員さんもお手伝いにきている方々もはつらつとされていて、こちら側が安心感を抱くような、そんな明るい場所でした。対応して下さった職員さんも元気一杯な方で、それと同時にボランティアで来てくれる方々に本当に感謝しているのが伝わってくるような、温かい方でした。ボランティアセンターの方々だけでなく、市民の方も「お祭りなど楽しむことは楽しむ」ようで、また、「子供からも元気をもらっている」ともお話されており、震災の影響が大きい中でも強いなあと、逆に元気をもらってしまうほどでした。
 

「手を出しすぎると、自立できない」

お話を伺っている中、特に関心を引いたのはこの言葉でした。被災し、多くの支援をしてもらうことで、震災以前には自分でやっていたことがやらなくてもよくなってしまえば、その人は自立できなくなる、と。何から何までやってあげるのではなく、自立するための支援をすることが重要なのだと、職員さんは考えられておられました。また、そのために「支援が本当に必要なときに声を上げてもらえるような聞き取りをしたい」、「遠くで見ていて、何かあれば駆けつけられる距離でありたい」、ということも仰っていました。私自身、被災地のために何ができるかを考えてはいましたが、震災から数カ月が経った今、被災地の方々が自立するために何ができるか、ということが一番重要な気がしています。
 

被災地のために役立ちたい気持ちは、受け止められている

東日本大震災を通して、現地ボランティアや物資支援、義援金など、多くの方の善意が日本中や世界に溢れています。「被災地のために何かしたい」、「自分に何ができるだろうか」、そういったことを考えることはとても尊いことだと思いますし、私自身ももっと考えなければとも思います。その一方で、善意のつもりが押しつけになってしまわないか、といった不安もありました。被災地の方々はどう思っているのだろう、被災していない私たちはどう思われているのだろう、そういった想いもありました。

今回、岩沼市災害ボランティアセンターを訪れて一番良かったことは、その不安が杞憂に終わったことでした。岩沼市の方のために動く傍ら、ボランティアに来てくれる方々が来て良かったと思ってもらえるように配慮がされていたり、無理をさせないように計画されていたり、私たちが「被災地のために」と思っていることと同様に、「支援してくれる方のために」と考えて下さっていることが感じられ、とても温かい気持ちになりました。実際に、何度もボランティアに来られる方も多いようで、互いの思いやりが伝わり合っているように感じ、そういった助け合いの形が見えたことを嬉しく感じています。
 

被災地を忘れない。自分が出来ることをし続けていきたい。

震災から4カ月が経ち、徐々に被災地への関心も減っていくように感じます。7月の今はまだ夏ですし、学生の方は夏休みもあるため、目に見えて支援が減っていくことはないかもしれません。しかし、メディアや報道の減少によって秋以降支援がどうなっていくのかと懸念しています。場所によっては、泥かきは終わるかもしれません。義援金や物資支援等のわかりやすいボランティアは減っていくかもしれません。

それでも、被災地の方々の生活が元通りになるのはまだ先です。東北の工場で作られたものを購入することが、現地の雇用を拡大するかもしれませんし、現地を訪れて年配の方の話し相手や、子供達の遊び相手になることも大事かもしれません。それらとは反対に、今の仕事に従事して東北の復興を支援できるよう、日本の経済力を落とさないことも重要かもしれません。現地の方々の自立のために何ができるか考える一方、震災を風化させないためにどうするべきか、ということも考えていきたいと思います。
 

 


★岩沼市災害ボランティアセンターの詳細は、こちらよりご覧ください
 

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